対ドランリアニ考察

今週末はPTQとWMCQが東京で開催されるため、
スタンのデッキを調整している方は、多いことでしょう。

なかでも流行のドランリアニが恐らくトップメタと予想されます。
このデッキのパーツをそれぞれ分析して対策と傾向を考察してみたいと思います。



・ここの所の大会で上位に食い込んでいるデッキは、ざっと以下の通り

ナヤブリッツ
オーラバント
赤単
赤緑系アグロ
アリストクラッツ
ジャンドアグロ
ジャンドミッドレンジ
ドランリアニメイト
セガーナバント
トリココントロール(反抗者あり/なし)
オロスコントロール
エスパーコントロール

ドランリアニとの相性を考えると、オーラバントは一つ抜けている印象です。

最近数が減っているナヤブリッツや前世代のラクドスビートなどは、
スラーグ展開前にある程度ライフを押し切れれば、マッチとしては悪くないといえそうです。
人間リアニとかのコンボでも比較的優位に戦えるはず。

さて、主にドランリアニを支えているカードはおおよそ以下の通り


クリーチャー陣営

Deathrite Shaman
Lotleth Troll
Centaur Healer
Restoration Angel
Thragtusk
Obzedat, Ghost Council
Craterhoof Behemoth
Angel of Serenity


スペル陣営

Lingering Souls
Abrupt Decay
Orzhov Charm
Mulch
Grisly Salvage
Unburial Rites


土地陣営

Cavern of Souls
Vault of the Archangel




というわけで個別にコメント。


Deathrite Shaman
採用枚数0-2枚
自身のマナ加速やライフリソースのやりとり、
同型でのクリーチャ追放に一役買います。

トリコやエスパーなど、Snapcaster mageやフラッシュバックスペル
を使うタイプのデッキには特に刺さります。

軽量除去で早々とご退場頂くのが吉ですね。



Lotleth Troll
採用枚数0-3枚
再生を残して唱えることを考えると実質3マナクリーチャ

全体除去耐性、ブリッツやグルール系に多い炎樹族などの
タフネス2系クリーチャーに対しても非常に強いです。

鬱外科医に近い立ち位置ですが、
重いクリーチャを捨てたりもできデッキの動きもサポートでき万能
反抗者もステータスを1つ上げる渡り合えます。

悲劇的な過ちや肉貪りなどの除去があると処理が楽


Centaur Healer
採用枚数2-3枚
3/3バニラ ライフ3点だが、
後続のスラーグや静穏で結構なライフを回復する
ライフレースしないコントロール相手には不要ハイ


Restoration Angel
採用枚数2-3枚
言わずと知れたCIP系とのシナジーが強い
ケンタウロスの癒し手、スラーグ、静穏、ベヒモス

ビートしても4/4以上の飛行はあまり多くないが
貴種やオリヴィア、ヘルカイトがいれば怖くない


Thragtusk
採用枚数3-4枚
いわゆるメインウェボン。
コントロール系や速攻ビート相手なら連打しているだけで勝てる。
無視して殴れるヘルカイトや貴種の価値が高まる。
反抗者、荘園のガーゴイルや平和な心とかが対策として良い。


Obzedat, Ghost Council
採用枚数0-2枚
対コントロール相手に非常に強力
確実除去するならオルゾフチャーム、夜の犠牲あたり、
赤だと収穫の火、青だとカウンター各種ぐらいか。


Craterhoof Behemoth
出られるとまずい。一発で20点以上持っていくこともざら。
単色なので除去は比較的しやすい。
油断をしていると一気にまくられるので立ち回りには注意。


Angel of Serenity
採用枚数
メインウェポン2。
墓地のクリーチャを回収された際は、
究極の価格、夜の犠牲あたりでCIPにスタックして倒したい。



Lingering Souls
採用枚数0-3枚
ブロッカー、アタッカーとしても優秀で、
除去体制にも優れる。
ビヒモスと揃うとFinishになりうる。


Abrupt Decay
0-2枚
対反抗者、軽量クリーチャ
Rest in Peaseなどの置物対策

Orzhov Charm
0-2枚
対クリーチャ(万能)、置物
マナ拘束がややきついが同型でも腐らない。


Mulch
2-4枚
土地確保、墓地肥やし。
再度からは枚数が減りやすい。


Grisly Salvage
2-4枚
土地確保、墓地肥やし、クリーチャ確保。
4マナ以上揃っていたら打たれたくないスペル。
土地とMulchあたりとあればキープできなくもない。
再度からは枚数が減りやすい。


Unburial Rites
採用枚数3-4
#サイド後は枚数が大抵1枚に減る
4マナ以上のクリーチャが何度も甦る。
最短で3ターン目に静穏が着地するアイテム。

対応で雲散霧消やサイド後は各種墓地対策したい。
サイド後は採用枚数が減るので、
墓地対策も過剰にすれば良いというものでもないのが難しいところ



Cavern of Souls
対カウンター、カウンターを構えるデッキはトリコとエスパーくらい
ドランリアニだと色補助にはなりにくいので、採用枚数は低め。
宣言される種族は天使かビーストです。


Vault of the Archangel
未練採用しているとたまに1枚入っている。
使われると非常にやっかいでスラーグあたりと組み合わさると、
中途半端なビートでは追いつけなくなる。




対策カードとしてのサイドボード考察


まずは墓地対策

・サイドボード
墓掘りの檻
安らかなる眠り
地の封印

トーモッドの墓所
墓所粛清
ラクドスの魔除け
不快な再誕
死体焼却
死儀礼のシャーマン

インスタントタイミングで打てる墓地対策はRitesに対応で相手にスカさせられるし、
衰微で除去されることも無い為、個人的にはおすすめです。


追放除去とか
スラーグにはいまいちですが、静穏ループを止めるのは重要です。
・終末
・無慈悲な追い立て
・雲散霧消
・中略


有利なクリーチャはこれくらい?

・荘園のガーゴイル 地上はビヒモス以外すべて止まる。
・トラフト オーラつけてビート
・オリヴィア 相手のクリーチャのコントロール奪取
・ヘルカイト パワーで押し込む。賛美があると○
・静穏の天使 目には目を
・オブゼダート 除去されない
・反攻者 (+ボロスチャームで無限ライフ)

サイド後5マナジェイスとかはどうなんでしょうか、意外とあり?




・総評
ドランリアニは、サイド後は墓地利用カードが減るので、
単に墓地対策を入れれば有利になるわけではないところが難点です。

動きは比較的もっさりとしており、
インスタントでクリーチャ以外に対応できるカードが少ないので、
サイドボード後に、何度もクリーチャを使いまわされないように相手を阻害しつつ、
「除去されにくい決定力の高い4マナ以上のカードで優位を築く」という感じでしょうか。


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